乾隆帝の時代 2013 8 4
中国は、清帝国の乾隆帝の時代、唯一の超大国だったのです。
10回に及んだ外征の結果、清の版図(領土)は、最大規模に広がりました。
乾隆帝の時代が、清帝国の絶頂期であると同時に、
世界においても、唯一の超大国でもあったのです。
しかし、清帝国の最後が、どうなったかは、
誰でも知っているでしょう。
欧州各国は、次々と産業革命の時代を迎え、
多くの国が、「欧州の列強」と呼ばれるようになったのです。
歴史に「if」はありません。
しかし、乾隆帝の時代に、版図の拡大ではなく、
産業革命を目指していたら、
全く違う未来が中国に訪れていたでしょう。
産業革命とは、ウィキペディアによれば、
工場制機械工業の導入による「産業の変革」と、
それに伴う「社会構造の変革」のことであるとあります。
「楽遊原」 李商隠
向晩意不適
駆車登古原
夕陽無限好
只是近黄昏
(日本語訳)
夕暮れ時、心が落ち着かなくなり、
車を走らせ、丘の上に登る。
丘の上から見る夕陽は、限りなく美しい。
しかし、この夕陽は終わりに近く、消えていく。